2019年6月29日(土) 13:30~16:40
吉田 友子氏(慶應義塾大学 商学部 教授)
リーダーシップ実践/異文化コミュニケーション「多様性対応コミュニケーション」②

冒頭では前回の感想へのアドバイスとして、マイナスをプラスに変える力の研究、学習サイクルの研究をご提示いただきました。

今回はまず、異文化トレーニングの要素と2種類の文化の知識について講義が行われました。ご自身やご友人、学生さんの実体験も例として豊富に挙げながら、わかりやすくご説明いただきました。
それを踏まえ、日常生活を描写した短い映像の中から文化摩擦を抽出して分析し、さらに自分の体験した文化摩擦をグループの仲間に説明・分析するワークを行いました。文化摩擦が国籍や人種のみの間にあるものではなく、身近な人との間にも往々にして存在することが理解できました。

後半ではホフステードの4つの文化の次元の考え方を学んだ後、グループごとに独自の文化を作って表現し、相手グループの文化の性質を互いに推測しあうワークを行いました。
そこから、他人とうまくいかないときに、ぶつかってしまう原因を相手や自分自身の性質の中に見出す方法についてもお話が及びました。

前回に続き、今回も体を使ったワーク(小さいワークもいくつも入れていただきました)で楽しく実感しながら学ぶことができました。

塾生からは「自己を分析することで『なんであの時、私は嫌だったんだろう』というのがよくわかり、自分の価値観や大事にしたいことを認識することができました」、「分析手法の使い方が学べて大変有意義でした。自分自身を知ることにもなるし、対人関係におけるストレスコーピングにもなりうるので、仕事でも日常生活でも実践していきたいと思いました」などと感想が寄せられました。

(文責:グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー 森暁子)