2020年2月29日(土)12:30~13:00
森 暁子(本学グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー)

江戸時代における遊郭・遊女のガイドブックというべき、「遊女評判記」と称される書物群を軸に、遊郭の「雅」と「俗」の側面、教養と芸能、芸に生きる遊女の覚悟がうかがえる記録等について見ました。

はなはだ男性目線に偏った世界の産物ではありますが、一面、実在した女性たちの貴重な記録でもあること、浮かび上がるそれぞれの人物像についても読み解いていきました。

参加者の皆様からは「遊女評判記ではラーメンを品評するサイトのごとく女性が品評されていて、現代みたいな人権は本当になかったのだなと感じました」、「遊女というといやらしい存在というイメージを持ってしまっていましたが、芸にプライドを持って生きていたことがわかり、今までと印象が変わりました」などとご感想をいただきました。

例年忙しい時期で人の少ない2月ネットワーキングランチですが、塾生OGの方々、それに汐崎先生にも(!)おいでいただき、まことにありがとうございました。紳士淑女の皆様にはお聞き苦しい内容もあったかと存じますが、文化と立場は異なっても同じ女性、先人として遊女を見直していただけましたら幸いです。

文責 森 暁子(グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー)