2020年8月1日(土)ミニレクチャー:11:30~12:00 交流会:12:00~13:00

講師:山田美緒氏(KISEKIオーナー)

今回のネットワーキングランチは塾生企画です!塾生の山木しおりさんが、ルワンダの山田講師と連絡を取り、企画が実現しました。山木さんから「自分自身の枷を取り払う」ことをメインメッセージとして企画されたことが冒頭で伝えられ、ミニレクチャー開始となりました。

ルワンダは朝の4時。早朝からZoomをつないでいただき、山田講師から日本の女性に向けて熱いメッセージが語られました。
山田講師は現在ルワンダで、シングルマザーの雇用創出と生活向上をコンセプトとしたソーシャルビジネスを展開しています。在学中に自転車で日本人女性初のアフリカ単独縦断8か国5000kmを達成した冒険家でもあります。
アフリカ横断に関しては周囲の反対を受けたそうですが、「女性がアフリカ単独縦断をすることの恐ろしさ」の原因を冷静に分析し、一つ一つ対策を重ね、アイデアを出し、実行に至ったそうです。

自転車でただ走るだけでは物足りなくなり、「自転車×①STOP AIDS ②中東平和 ③スポーツ観光での地域活性化(外国人観光客の誘致)」のために2010年一般社団法人コグウェイを立ち上げ、エリトリアや台湾でサイクリスト招集を行いました。
2016年8月家族でルワンダに移住し、本格的日本料理店「KISEKI」をオープン。女将として現地のシングルマザー雇用創出や、ボランティア有料インターシッププログラムの実施、オンライン保育プログラムの実施など、数多くの社会問題解決に取り組んで来たことを語っていただきました。
質疑応答では日本のシングルマザーとの状況の違いや、アフリカにおける経済活動の状況、パートナーの意識の合わせ方、心が折れた時の乗り越え方など、多岐に渡る質問が寄せられ、一つ一つ経験を踏まえて答えていただきました。

塾生からも熱いメッセージが寄せられました。
「今回のお話で沢山の気づきがありました。その中で2点お伝えします。一つ目は情報による潜入観で、アフリカが怖い、危ないということを過度に受け止めないことです。ルワンダはホテルルワンダのイメージがありましたが、情報はアップデートすることが大事と改めて思いました。もう一つはソーシャルビジネスです。サスティナビリティを担当していて、ボランティアか、ビジネスとしての労働かについて学んでいるところで、具体的な事例が頂けて、私の仕事にも役立ちました。」

「ルワンダのシングルマザーは過酷な環境に置かれていた分、その環境に慣れて感覚が麻痺しており、仕事上の理不尽な要求も飲み込んでしまうので、まずはそれが違うと説明する所からスタートしたという話が印象的でした。雇用主と雇用者の間でそこまで踏み込む必要は無い中で、まずは人間としての尊厳を回復させることに骨を折ったからこそ、雇用者であるシングルマザーとの信頼関係が築かれていったのかなと思い、とても感動しました。」

山田先生、朝早くから日本の女性に向けてメッセージをいただき、ありがとうございました!

「KISEKI」についてはこちらのURLをご覧ください。

https://www.kisekirwandatravel.com/

文責 林 有維(グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー)