2020年9月19日(土)講義:13:30~16:40
菱山 淳氏(専修大学 商学部 教授)
9月本講座も第2回、あっという間にレポートの課題をお披露目のタイミングです!冒頭、菱山先生から、課題のご担当パートについてご説明いただきました。
「自分の勤め先について含めて書いてもいいでしょうか?」、「会計基準が違う会社同士でも比較できますか?」、「課題(1)は表でもいいですか(いいそうです)?」などと、講義中を通して次々とご質問が上がりました。今回も、受講者の皆様がどのようなレポートを書き上げられるか、興味津々でお待ちしております。
ご講義ではまず、前回の後に寄せられた質問や、数値の意味への感想などについてご解説をじっくり加えていただいてから、貸借対照表の分析の資料の続きに入りました。実例として某社の有価証券報告書を示しながら、この表の見所の数々を教えていただきました。
株主資本等変動計算書のお話では、貸借対照表との関係をご説明いただいてから、これも実在の会社の表を例に、配当政策、資本政策の読み取り方を教えていただきました。潜在株式がある場合の開示情報についても触れていただきました。
最後に、簿記をかじっていても馴染みのない方もいる、キャッシュ・フロー計算書を取り上げていただき、有用な情報をどこから読み取るべきかお話しいただきました。形式、区分、フリー・キャッシュ・フローの概念と切り口を変えながら、読み方を教えていただきました。こちらも特徴のある企業を実例に説明していただきました。
まとめとして計算問題をご解説いただきながら解いた後、この分野に関わる書籍を数点ご紹介いただきました。内容にそう差はないので、いろいろ見比べて、自分に合った形式の本を選んで学ぶのがよいと、先生からのアドバイスです。
最後の熱い質疑応答では、参加されている皆さんの企業や株などへのご興味も垣間見え、大変面白く拝聴しました。
菱山先生、内容の濃い、かつ懇切丁寧なご講義2回を今年度もありがとうございました。何を伺ってもニコニコと温かくご回答いただき、おかげさまでリラックスしてお話を伺うことができました。今回で前半の「財務会計」が終了、おかげさまで徽音塾の天王山、5合目到達です!
受講者された皆様からは、「配当性向からその企業の個性がわかるお話が興味深かったです」、「簿記がわからなくても財務諸表がある程度読めるように説明をしていただき、今回は挫折せずに興味を持つことができました」などとご感想をいただきました。
さて、次回から「管理会計」に突入です!
文責 森 暁子(グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー)