2020年11月21日(土)講義:13:30~16:40
露木 恵美子氏(中央大学大学院 戦略経営研究科(ビジネススクール) 研究科長)
3連休初日!外に浮かれ出たくなる好天の日に、露木先生の真面目かつテンションの上がるご講義スタートです!「えびちゃん先生」はじめ、参加者はみなZoomの名前表記をリラックスモードに変更し、「経営戦略は難しくない!」というお言葉のもと、休日感も演出しつつ臨みました。
冒頭、コロナ禍における例も引き合いに出しつつ、一番大事な人と人との関係性や、仕事をする人に大体共通する問題意識の話題も取り上げていただきました。「傾聴」がいかに大事であるかというお話が心に響いた方も多かったようです。
戦略の重要性のお話では、他者のビジョンを丁寧に理解、整理することが現代に必要というくだりで頷いている方が目立ちました。「戦略とは何か?」で各自の思うことをGoogleジャムボードに貼り出して共有、基本的な定義を確認してから、解説を加えていただきました。
市場の話題では、このコロナ禍でも機敏に手を打っている配送システムの話題なども伺い、元気が出る思いでした。「自分の所属する企業の市場の特徴は何か?」についても共有しましたが、仕組みも顧客の性質も、景気や環境などから受ける影響も見事にバラバラで、塾生の皆様はそれぞれの世界で戦っていらっしゃるのだなあと拝見していました。我々の接する世界の変化が、実は日常に大きな影響を与えている…大きな視点を忘れずにいたいです。
ここではSWOT分析概念図を示しながら、顧客の市場などの観点についてもご解説いただきました。先生は受講者各自のお仕事に気を配りつつお話し下さった上、「ビフォーコロナに戻れないというのは本当か」という話から、人はなかなか変化しないこと、何か変えるならこのタイミングであることについても教えて下さいました。
組織については、それを変えるのがいかに難しいかということを、「劇的ビフォーアフター」に出てくるようなおかしな間取りの建築を例えにご解説いただきました。なんでこのようなことになってしまったの?という現象にも、理由があるのですね…。組織を円滑に動かす「○○戦略」についても、こっそりご教示いただきました(なるほど!)。
この辺りで、「なんだか、にわか『職場のお悩み相談室』みたいになってしまったけれど」と先生がおっしゃったように、参加されている皆様の仕事の具体的なお話が多く出てきましたが、直面している困難を打開するヒントを得られた方もいらしたようで、何よりでした。
活動のお話では、ちょっとしたことが状況を変える、不思議なことが起こるからやってごらんなさい、いろいろ仕掛けを考えると面白いですよ!という、これまた元気の出るお言葉もいただきました。
経営理念やコア・コンピタンスのお話もみっちり、最後に次回の宿題も出ました!
受講者の皆様からは、「楽しく受講出来ました。難しそうで、私に理解できるのかしら…と不安に思っていましたが、基本的な指導から、○○戦略等など、ちょっとした視点の変化や考え方によって組織は大きく変化していくことを知れました。さっそく実践に活用したいと思います」、「「はたからみると非効率だが理由と歴史がある」というお話は身に覚えがあり、自分だけではないのだなと感じました」などとご感想をいただきました。
露木先生、オンラインでも元気づけて下さってありがとうございます。
再来週の次回が待ち遠しいです!
文責 森 暁子(グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー)