2022年度の徽音塾第12回目の講義は、お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系准教授の中久保豊彦先生にご担当いただきました。

前半は中久保先生が学生時代、環境工学を専攻していらしたときのご研究のお話から環境政策全般やSDGsの詳細まで幅広くお話ししていただきました。現在、先生は本学で、地域が持つ環境施設をいかに維持していくかというご研究をなさっています。社会の論調が「公害対策から環境問題対策へと変化していった」ことを確認した上で今や環境問題は、地域を超えて地球規模で考えていかなければならず、人類だけではなく、生物すべての問題として捉えなければいけないという視点が示されました。

後半は廃棄物処理についてのご説明がありました。海外の廃棄物処理事情を知るのは初めてという塾生が多く、皆、熱心に耳を傾けました。国内では、新しい廃棄物処理施設を作る上で、自治体ごとで新たな価値を模索する動きがでているそうです。「産業廃棄物処理施設が、どのような新しい価値やサービスを創出できるか。ごみ処理施設はどのようにすれば地域に貢献ができるか」が今後の課題だと先生はおっしゃいます。
日々の生活で排出するゴミのことを考えると廃棄物処理の問題は誰にとっても身近な問題です。最後は時間をオーバーするほど質問タイムが盛り上がり、塾生の「自分がすべきことは何か」という問題意識がさらに高まったようでした。