2022年度の徽音塾第11回目の講義は、お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系教授の赤松利恵先生にご担当いただきました。

前半は、赤松先生のご研究や、ご自身も資格を持つ管理栄養士の仕事について紹介していただきました。栄養学に続いて心理学を学んだことで、「食べる」行動の背景にどのような心理が働いているのかについても理解が深まり、行動学の見地からアドバイスもできるようになったとのこと。今は、SDGsに関連する持続可能で健康な食生活の研究やさらに美食家志向の人の健康についての研究に取り組んでいらっしゃいます。

赤松先生のご研究も踏まえ、後半は食事の内容と量の2つの観点から、「中高年の男性の肥満は、長期間、問題になっている」などの課題についてご講義くださり、塾生たちは真剣に耳を傾けました。グループワークでは、赤松先生が企画・執筆した冊子「外食から始める私たちと地球の健康」の内容をもとに、オンラインならではのツール、ジャムボードを使って、「飲食店で『食べ過ぎ』と『食べ残し』を防ぐためにはどうしたらよいか」を議論。「お持ち帰りできるかどうか聞く」、「家族で食べ物をシェアする」、「自分の適量を知る」など、すぐにでも実行できそうな意見が多く出されたことから、塾生が食生活とその社会的影響について当事者意識を持って講座に参加していたことがわかります。

最後に、赤松先生の調査結果から、外食産業に従事する人でもSDGsや食品ロスの問題を知らない方が多いことが示され、「SDGsの目標達成には、生産者と消費者のどちらにも意識と気づきが必要」と、私たちに必要な姿勢を示してくださいました。