徽音塾第2回目の講義は、「リーダーシップ、社会、そして私―ジェンダーと社会の視点で見えてくるもの」というテーマで本学グローバルリーダーシップ研究所特任講師の岡村利恵先生にご担当いただきました。

講義の前半では「女性リーダーシップ」をめぐる状況として、産業界からの要請の高まり、開発の分野でのジェンダー主流化の流れがリーダーシップにも近年及びつつあること、女子大学でのリーダーシップ教育の潮流などについて説明がありました。また、ポスト工業化によって社会で要請されるリーダーシップの変化、つまりパラダイムシフトが生じていることについても指摘がなされました。
女性に求めるリーダーシップとして「協調性」が過度に期待されること、そしてそれを内面化してしまうことの危うさを、カルチャーマップと言われる国際比較データを示しながら確認しました。日本の教育はすでに「協調性」に重きを置いており、リーダーシップ教育においてその部分をさらに強化することの意味とは?と問題提起がなされました。

講座終了後も引き続き岡村先生に質問する塾生も見られ、徽音塾の理念である「女性リーダー育成」にふさわしい刺激的な内容の講座となりました。