2015年5月23日 11:30-12:00
大木 直子氏(お茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究所特任講師)
「ジェンダーと政治―女性の議会進出はどうなっているのか」
5月のネットワーキングランチ・ミニレクチャーの講師は、お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所特任講師の大木直子氏です。
「ジェンダーと政治―女性の議会進出はどうなっているのか」というテーマで、女性と政治における問題を取り上げました。まず、「ジェンダー」という言葉の意味を確認し、ジェンダー平等に関する日本の現状について説明がありました。
「ジェンダー」や「政治」と言うと「難しい」というイメージがありますが、ジェンダー・ギャップ指数(性別による格差)に関する国際比較データを基に、ジェンダー平等に関する日本の現状を一つ一つ確認しながらレクチャーが進められました。日本のジェンダー・ギャップ指数は低く、特に政治分野の数値が極めて低いことが、日本の順位を押し下げていることがわかりました。更に、地方議会における女性議員の割合の国際比較が挙げられ、日本の女性議員の少なさに塾生一同驚きました。
最後に成長戦略と女性の社会進出について、現在の取組みと女性の進出を阻害する要因について説明があり、塾生は「政策の場に女性の声が届かない」という重大な問題を認識することができました。
塾生からは、以下のような熱心な感想が寄せられました。
「ジェンダー平等に関する日本の位置付けの低さが改めて認識させられました。」「企業が女性活用を推進することで、政治や政治の制度を変えられることにつながればと思う。」「男性ばかりの議会で、保育園の増設問題や、子育て支援について話し合って、良い政策が生まれるとは思えない。女性の立場も理解でき、子どもの心も豊かにする事を考えられる政策を目指すためにも、女性の議会進出は進めて行かなければいけない課題だと思う。」
レクチャーの後はランチタイムとなり、コーヒーを飲みながら歓談しました。ランチの際に、女性のリーダーシップや政治に関する問題を討論し、実りある時間となりました。
(文責:徽音塾事務局 林)