2016年11月5日、12日 13:30-16:40
神原 理氏(専修大学 商学部 教授)
「マーケティング入門」

第1回 11月5日
最初にマーケティングの基礎的な概念について、基本戦略や市場の細分化、ポジショニング等を学びました。その後、自分の「顧客(お得意様)」を設定するグループワークを行いました。

また製品戦略について、身近な商品の数々を例に、製品の概念から商品開発にいたるまでを説明していただきました。そして再びグループワークで、いろいろな条件付きで、新商品を考える実習を行いました。「他の人と考えることで様々なアイデアが出てきて面白かった」、「自分では思いつかなかった発想があり楽しかった」と、商品開発の難しさと共に楽しさを味わった方が多かったようです。

塾生からは、「全ての商品にターゲットやコンセプトがあると気付いた。今後の買い物やサービスの利用の際に、違う視点で見ることができると思う」「製品開発と商品開発は異なるということが参考になった。製品開発の独りよがりから脱却し、商品開発に取り組みたい」、「先生の最後におっしゃった「発想」という言葉が非常に印象的だった。これからは発想しながらマーケティングの分野に向き合いたい」などの感想・意見が出ました。
 
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第2回 11月12日
冒頭に、当日開催されていたお茶の水女子大学の学園祭「徽音祭」の屋台の商品と売り上げについてお話がありました。そこから、今回のテーマであるマーケティング・リサーチ(市場調査)についての説明が始まりました。様々な調査法の中から、フィールドリサーチ(定性的調査)と、アンケート調査(定量的調査)について、特に取り上げてお話しいただきました。

フィールドリサーチについては、神原講師の実際のフィールドノーツもご紹介いただきながら、技法や記述方法などを教えていただきました。アンケート調査については、リサーチ目的の確立から調査票の作成、調査対象の選定と配布までの流れを教えていただきました。そして、得られたデータを分析して何を読み取るかということをご説明いただきました。その後、具体的な商品(企業)のリサーチ方法を設計するグループワークを行いました。「実際にアンケートを作ってみると、項目や選択肢を列挙するだけでも案外難しい」と実感したとの意見もありました。

塾生からは、「マーケティング・リサーチの様々な手法や、具体的な構築の仕方を知ることができた」、「仮説の段階でどれだけイメージできるかが、成功の可否を決めると思った」、「教わったアンケートの手法が自社の業務で生かせると感じた」、「誰にどうやってアピールするか考案することは、研究成果を社会に公表する際にも役立ちそう」などの感想・意見が寄せられました。

(文責:徽音塾事務局 森)

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