中国幼児教育代表団をお茶大に迎え、幼児教育の視察・研修を実施しました。
人間発達教育科学研究所では、平成28年6月10日(金)と同14日(月)の2日間にわたり、中国幼児教育訪日代表団の「お茶の水女子大学視察研修」をホストしました。
同代表団は、清華大学社会科学院2名,中国四川省成都市教育局地方行政官4名,四川省幼稚園園長等19名(計25名)で組織され、日本の幼児教育視察研修の一環としてお茶の水女子大学を訪れたものです。
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第一日目(6月10日)のオープニングセレモニーでは、今回の視察受け入れにご尽力頂いた室伏学長より歓迎の挨拶を頂戴し、受入代表機関である人間発達教育科学研究所の菅原研究長からも本学の幼児教育施設や研究所の概要が紹介されました。午前中は、今年4月に開園したばかりの文京区立お茶の水女子大学こども園を、午後は附属幼稚園といずみナーサリーを見学しました。見学の合い間をぬって、附属幼稚園の伊集院副園長より、貴重な歴史資料や写真を交えて附属幼稚園の歴史や教育活動等についてのレクチャーもありました。お茶大にある3つの異なる乳幼児教育・保育施設で実践されているさまざまな教育・保育のあり方にふれ、参加者からは数多くの質問や感想が寄せられました。
第二日目(6月14日)は、本研究所顧問である榊原副学長・理事の挨拶に始まり、日中の学術交流を先導するJST中国総合研究交流センターの米山フェローより挨拶と活動報告がありました。その後、中国側からは、①清華大学日本研究センターの概要と研究活動について、②四川省成都市の概要と乳幼児教育の現状について、③同市幼稚園の施設紹介と教育内容についての3件の報告がありました。日本からは、本研究所「教育・保育実践研究部門」の浜口部門長より「乳幼児教育を基盤とした生涯学習モデルの構築(ECCELL)事業:H22-27年度」の事業概要についてレクチャーがあり、その後、本視察研修の通訳アテンドを担当する姜娜氏と孫怡氏(いずれもお茶大院出身)が、自らの日本での子育て経験に基づく発表を行いました。2時間半という短い研修時間にもかかわらず、双方にとって中身の濃い充実した学びの場となり、意見交換会の時間が終わってもなお白熱した議論が続きました。今回の視察研修を機に、乳幼児教育に関するさらなる情報交流・研究協力を推進していくことを互いに誓い、2日間のお茶大視察研修を終えました。