JELS第19集:細分析論文集(7)が発行されました。
青少年期から成人期への移行についての追跡的研究(Japan Education Longitudinal Study:JELS:研究代表者 耳塚寛明)は、小学校から成人期への入り口を経て、職業生活に至るまでの様子を追跡することにより、日本の学校教育、雇用慣行、雇用制度の課題を明らかにし、その対策を得ることを目的として、2003 年から継続して行われているパネル調査である。
JELSでは、2015 年度から「青少年期から成人期への移行についての追跡的研究(第5次)―就学前環境と養育行動」(研究代表:耳塚寛明)において、就学前環境と教育達成の関連についての調査・研究を実施している。2016度には、2003年・2006年・2009年に小学6年生だった者達の就学前環境とその後のキャリア選択を把握するために、彼ら・彼女らの保護者を対象とした質問紙調査(郵送法)を実施した。
JELS第19集は、これまで実施してきたJELSの分析論文集であるとともに、日本学術振興会科学研究費助成金基盤研究(B)「青少年期から成人期への移行についての追跡的研究(第5次)~就学前環境と養育行動」(2015~17年度、研究代表:耳塚寛明)の研究成果報告書でもある。
概要は以下のとおり。
はじめに
第Ⅰ章 就学前教育の利用は学力に効果があるのか?(中西啓喜)
第Ⅱ章 幼児期の手伝い経験と小・中・高等学校時代の家事頻度(岩崎香織)
第Ⅲ章 小学校入学前の園外教育は有効か?(蟹江教子)
第Ⅳ章 幼児期の親の関わりと親の教育投資~家庭背景・学力との関連(垂見裕子)
第Ⅴ章 保護者の学歴期待への接近~親子ペアの追跡調査から(王傑)
第Ⅵ章 都市と地方の若者の場所選択~JELSインタビュー調査より(中島ゆり)
第Ⅶ章 地方出身の若者の経験と「格差」(寺崎里水)
調査基礎集計表