2019年5月18日(土) 11:30~12:00

今年度初めてのネットワーキングランチは、美術鑑賞教育が専門で、「子どもと美術館 -KOTOBI-子どもとアートが出逢う場所」を主催する林が担当しました。

冒頭では「子どもと美術館」でも行われているアートツアーや「対話型鑑賞(Visual Thinking Strategies)」などについて紹介し、女性芸術家の作品について解説しました。そして今回の主題、美術史家リンダ・ノックリンの論文による問い「Why Have There Been No Great Women Artists?(なぜ偉大な女性芸術家はいなかったのか?)」をめぐり、女性芸術家の歴史を紹介しました。女性の置かれている立場がどう変化してきたか(していないのか)という問題について、女性とアートという観点から考察し、女性芸術家の作品の数々を取り上げました。

上記に関連する「おすすめの展覧会」と、「おすすめの美術館&カフェ」、また、非日常を楽しむことのできるアート活動と美術館についても紹介が行われました。今回は18名もご参加いただき(過去最大級!)、続く昼食会は大変盛り上がりました。

参加者からは、「ルイーズ・ブルジョワのお話が印象的で、自身の過去の体験(幼少期の親子関係)を基に作品が創られており、辛さや悲しみをプラスの方向に昇華している所に共感を持てました」、「「(女性芸術家が)そもそも男性芸術家と同じ出発点にたてなかった」というのが衝撃的でした。アートの分野に限らず、あらゆる分野で“同じスタートライン”に立つ取り組みが進んでいけばよいと感じました」といったご感想が寄せられました。

「子どもと美術館」URL:http://www7b.biglobe.ne.jp/~kotobi/about.html

(文責:グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー 森暁子)