2019年9月21日(土) 11:30~12:00

小林 誠氏(お茶の水女子大学 基幹研究院 人間科学系 教授)

今回は、グローバルリーダーシップ研究所所長で、徽音塾実施委員長の小林誠教授が登壇しました。国際関係学・政治学・平和研究をテーマに研究を行っている小林教授が、ヒーロー、ヒロイン像の変遷から、女性リーダーのメディアにおける描かれ方について分析を行いました。アメリカのハリウッド映画の最近の傾向を皮切りとして、日本のメディアにおけるヒロイン像との比較、ニュースにおいて「戦う女性」像がイメージ戦略に使用されている例などを見ていきました。

また、ディズニー映画のストーリー構成やオペラについても、オリエンタリズムへの傾倒が顕著であることを取り挙げ、現代でどのように読み替えていく必要があるか、問題を投げかけました。レクチャー後のランチ会では、塾生達の間で実体験に基づいた感想が述べられ、実りある時間を過ごすことができました。

塾生からは「メディアはその時代の価値観を投影していると改めて感じました。一方でメディアを通じて、人々の価値観が作られていくとも思い、その関係性を興味深く思いました。」「古典作品を後世に伝えていくためには、アレンジしないといけないのか、それとも時代背景を説明した上で上映したら良いのか、考えさせられました。」などの感想が寄せられました。

(文責:グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー 林 有維)