徽音塾第9回目の講義は「生物多様性」をテーマにお茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 教授の嶌田 智先生にご担当いただきました。

今回の講義は、嶌田先生の研究対象であるマリモを触る機会をご提案いただき、徽音塾初の対面、オンラインのハイブリッドで実施。対面で参加した塾生は、推定150歳のマリモを触るという貴重な体験に、大きな刺激を受けたようでした。

講義の前半では、マリモの保全研究が紹介され、保全の必要性に関するディスカッションを行いました。当日は本学のオープンキャンパスだったことから、嶌田先生のご厚意で塾生も生物学科をメインとした理学部の研究室を見学。後半は、⽣物にみられる性の多様性や性差と個体差についてご教示いただき性は多様過ぎて線を引くことはできないことを知り、その後ディスカッションで意見交換をしました。

嶌田先生のご講義から、生命の進化の壮大な歴史や、近年目覚ましい発展を遂げるDNA研究などについて学び、知的好奇心をくすぐられた塾生からは、質問もたくさんあがり、非常に満足した様子でした。「⼈間の健全な社会・経済活動は健康な地球があってこそ」という視点を改めて確認した一日となりました。