講座案内(2020年度トライアル講座)


トライアル講座4月:食文化論

中止

香西 みどり

「和食における米と混合だしの食文化」 ※本講座は中止となりました
香西 みどり [お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 教授(食物栄養)]

【講義内容】2013年にユネスコ無形文化遺産として登録された和食は日本人の伝統的な食文化に対するものである。働く女性にとって、体を整え健康に保つために、和食は非常に重要な食文化といえる。和食の献立の特徴は「飯」を食べるための「一汁三菜」であり、「混合だし」にみられる「うま味」の活用である。講義においては日本の食文化を伝え継ぐという観点から「日本の米と食文化」と「だしとうま味」の2つの視点から和食をとらえ、特に日本人が発見したうま味については実際に味わう経験をすることで理解を深めることとする。(キーワード:和食、食文化、米、うま味、だし)

トライアル講座10月講座1:災害時の地図と食

14名限定のスペシャル講座です。1日で2つの内容が学べます。→オンライン開講にあたって、定員30名へ変更致します。

長谷川 直子

①「身近な地域で災害に関する地図を作ってみよう」 10.10(土) オンライン開講!
長谷川 直子 [お茶の水女子大学 基幹研究院 人間科学系 准教授(地理)]

【プロフィール】地理学を専門とする。著書は「世界の湖沼と地球環境」(古今書院、分担執筆)、「地理×女子=新しい まちあるき」(古今書院、監修執筆)、「地理女子が教えるご当地グルメの地理学」 (ベレ出版、共著)、「今こそ学ぼう地理の基本」(山川出版社、編集執筆)「発見しよう! つくってみよう! まちの地図 全3巻」(河出書房新社、監修)など。


【講義内容】災害時の地図として、ハザードマップが各自治体で作られています。そもそもハザードマップはどういうものなのでしょうか?この講座では主に水害のハザードマップをとりあげ、まず概略について簡単に解説します。「ある想定雨量で」作られている水害ハザードマップを参考に、その想定と違う雨量になった時にどういう被害が考えられるのか。受講生の身近な地域を事例に、各自で地図を作り考えてみましょう。(キーワード:ハザードマップ、水害、地理、地図)

須藤 紀子

②「家族と地域の健康を守る災害時の食事」 10.10(土) オンライン開講!
須藤 紀子 [お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 准教授(災害栄養)]

【プロフィール】2001年博士号(保健学)取得(東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻)。厚生労働省、国立保健医療科学院を経て、2011年より現職。日本栄養士会災害支援チーム運営委員(管理栄養士)。専門分野:災害栄養、公衆栄養、国際栄養。


【講義内容】災害時は行政からの支援(公助)を待つだけでなく、自ら備え(自助)、互いに助け合うこと(共助)が求められています。家庭の一員には家族の特性に合わせた災害食を用意し、被災による二次的健康被害を防ぐことが求められます。災害時も女性リーダーとして家族や地域を守ることを目指し、キーワードの中から受講者の希望に合わせた内容を提供する予定です。(キーワード:災害時の食支援、災害時要配慮者、食料備蓄のあり方、防災ゲーム、パッククッキング)
*災害食の試食を予定していましたが、オンライン開講のため試食は行えなくなりました。ご了承ください。

トライアル講座10月講座2:ビジネスパーソンの教養:哲学

中野 裕考

「西洋哲学の伝統から探る社会的リーダーの要件」 10.24(土)オンライン開講!
中野 裕考 [お茶の水女子大学 基幹研究院 文化科学系 准教授(哲学)]

【プロフィール】哲学を専門とする。論文”Toward a Redefinition of Japanese Philosophy”, Tetsugaku 3, 54-69, 2019年共編著、『哲学の体系性―現代カント研究14』(晃洋書房)2018ほか。


【講義内容】本講座では、西洋哲学の伝統から現代日本社会のリーダーたちが学ぶことができる視座を取り出してみたいと思います。主にアリストテレス、ルソー、カント、ヘーゲルを参考に、家族と経済社会と国家の関係、プライベートな領域とパブリックな領域の区別、リベラリズムと共同体主義の本質的な差異と相互尊重の可能性などについて考えてみます。ビジネスの成功を導くために、視野を広げ、しっかりとした知的土台を作りましょう。(キーワード:家族、社会、国家、公共、リベラル、保守)

トライアル講座11月:ビジネスパーソンの教養:日本文学

森 暁子

「日本古典文学の発想と遊び」 11.28(土)オンライン開講!
森 暁子 [お茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー]

【プロフィール】2011年お茶の水女子大学人間文化研究科国際日本学専攻、博士後期課程修了。博士(人文科学)。戦国時代~江戸時代前期の武士の著作を文化面から研究。著書に『秀吉の虚像と実像』(笠間書院、分担執筆)など。専門分野:日本近世文学


【講義内容】古典文学をめぐる教養の世界を取り上げます。茶の湯や連歌・俳諧といった文芸を通して楽しみ育まれてきた概念に着目しながら、知的な遊びの豊かさを覗いてみましょう。11月本講座に関連して、文学の知識と発想を仕事に持ち込むアイデアについても触れたいと思います。(キーワード:古歌、当意即妙、連想、見立て、美意識)

トライアル講座12月:ビジネスパーソンの教養:美術鑑賞

林 有維

「対話で楽しむ美術鑑賞/女性アーティストの歴史」 12.12(土)オンライン開講!
林 有維 [お茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究所 特任アソシエイトフェロー]

【プロフィール】2009年お茶の水女子大学人間文化研究科比較社会文化学専攻、博士後期課程単位修得退学。修士(人文科学)。親子向けミュージアムツアー「子どもと美術館」代表を務める。大人向けミュージアムツアーやアートブッククラブ(鑑賞+制作)も手がける。専門分野:美術鑑賞、美術とジェンダー


【講義内容】近年、美術鑑賞を楽しむビジネスパーソンが増えています。気軽に美術館を楽しむための対話型鑑賞ワークショップを講義で行います。後半は女性アーティストの歴史を概観し、困難な状況でどのように道を切り拓いてきたか紹介します。お薦め展覧会・美術館情報も取り上げます。
(キーワード:美術、アクティブラーニング、女性アーティスト、美術館)

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