講座案内(2022年度お茶大プロフェッショナルレクチャー)

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⑦7月2日(土)SDGsについて学ぶ ①「地球規模の食料問題の解決に向けたコオロギが支える循環型食料生産システム」
由良 敬[お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 教授、文理融合AI・データサイエンスセンター 副センター長]

【プロフィール】1993年名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻博士後期課程単位取得退学。同年名古屋大学理学部生物学科助手。1999年博士(理学)取得。2002年日本原子力研究所研究員。2005年日本原子力研究開発機構副主幹。2008年お茶の水女子大学教授、生命情報学教育研究センター長。2013~2017年国立遺伝学研究所特任教授兼任。2017年早稲田大学理工学術院教授クロスアポイントメント。2020年ムーンショット型農林水産研究開発事業『地球規模の食料問題の解決と人類の宇宙進出に向けた昆虫が支える循環型食料生産システムの開発』プロジェクトマネジャー。


【講義内容】2050年に世界の人口は今よりも20億人増えるといわれています。これだけの人口を支えるための食料生産を実現するには、生産方法を革新的に変化させる必要があります。本学が代表機関を務めるムーンショット型農林水産研究開発事業では、この問題を昆虫食で解決することに挑んでいます。環境に多大な負荷をかけることなく、大量のタンパク質を供給できるコオロギ食の可能性をぜひ知っていただき、皆で豊かな未来を切り拓くことを考えるための講義をおこないます
[キーワード]食糧危機、人口増加、昆虫食、持続可能で安心・安全な食システム、環境負荷、計算機

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⑧7月9日(土)SDGsについて学ぶ ①「心理学的側面から見たLGBTQ」
石丸 径一郎 [お茶の水女子大学 基幹研究院 人間科学系 准教授、大学院人間文化創成科学研究科附属心理臨床相談センター]

【プロフィール】1999年、東京大学教育学部教育心理学コース卒業。2006年、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程修了。国立精神・神経センター流動研究員、日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院教育学研究科専任講師を経て、2017年より現職。並行して約20年間、精神科クリニックにて性に関連する臨床心理相談を担当。公認心理師、臨床心理士、保育士、日本性科学会認定セックス・セラピスト、日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。GID(性同一性障害)学会理事・研修委員長、日本性科学会幹事長。


【講義内容】2010年代に入ってから、日本においてもLGBTQに関するテーマが重要視されるようになってきましたが、日本のジェンダーギャップ指数は依然として低く、LGBTQについても課題は山積している状況です。LGBTQやジェンダー・セクシュアリティに関する基本的概念や国内外の情勢について説明した後、心理学やメンタルヘルスの観点からどのようなことがテーマとなっているかを解説します。
[キーワード]ジェンダー、セクシュアリティ、メンタルヘルス、臨床心理学、マイノリティ

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⑨7月23日(土)SDGsについて学ぶ ①「健やかな生活とジェンダー平等」
斎藤 悦子 [お茶の水女子大学 基幹研究院 人間科学系 教授]

【プロフィール】1997年、昭和女子大学より博士(学術)取得。1997年~2010年9月まで岐阜経済大学経済学部で専任講師、助教授を経て教授。2010年10月よりお茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 准教授を経て2020年4月~お茶の水女子大学基幹研究院 教授。単著『CSRとヒューマン・ライツ』、共著『ジェンダーで学ぶ生活経済論』『持続可能な社会をつくる生活経営学』等。専門分野:生活経済学、生活経営学。


【講義内容】本講義はSDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」とゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」を念頭におき、生活上で女性と男性が直面している問題点を解明したいと思います。具体的に、人々の1日24時間の過ごし方を生活時間を通じて検討することで、そのジェンダー差を確認してみましょう。時間の使い方が人々の生涯とどのように関わっているのか、健やかな生活とジェンダー平等の関係を皆さんと考えてみたいと思います。
[キーワード]高齢社会、健康、生活の質、ダイバーシティ、ジェンダー平等

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⑪9月3日(土)SDGsについて学ぶ ②「私たちと地球の健康~食べ過ぎと食べ残しを減らすために何ができるか~」
赤松 利恵 [お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 教授]

【プロフィール】2004年京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻修了、博士(社会健康医学)、管理栄養士。管理栄養士養成施設であるお茶の水女子大学生活科学部食物栄養学科にて,栄養教育論、栄養カウンセリング論等を担当。行動科学を用いた栄養教育の実践に向けて、食行動の変容に関する研究を行っている。国の検討会委員も多数行っており、2021年は厚生労働省「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」委員を務めた。


【講義内容】SDGsや食品ロス削減推進法の制定により、食品ロス削減への取組が注目されています。外食産業から発生する食品ロスの量は、食品産業の中でも高いことから、残さず食べましょうと呼びかける自治体も出ています。しかし、飲食店で提供される一食あたりのエネルギー量は935kcalという報告があり、もし、残さず食べると多くの者が食べ過ぎになります。この講義では、この課題解決に向けて、私たちに何ができるかを、冊子「外食から始める私たちと地球の健康」を用いて一緒に考えます。
[キーワード]健康、食ロス、飲食店、健康教育

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⑫9月10日(土)SDGsについて学ぶ ②「環境科学から見たごみ問題とSDGs」
中久保 豊彦 [お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 准教授]

【プロフィール】2012年大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻、博士後期課程修了。博士(工学)。大阪大学大学院工学研究科・助教を経て、2015年よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系・助教、2019年4月より現職。循環型社会の構築に向けた地域環境施設(ごみ焼却施設、下水処理場など)の更新支援、環境中に排出される有害物質のリスク評価・管理などを対象とした研究に取り組んでいる。専門分野:環境システム学。


【講義内容】循環型社会の形成に向けた様々な取り組みを経て、ごみ問題も成熟化し、リサイクルが良く焼却は悪いと言う単純な構造ではなくなっています。レジ袋有料化を契機に、地域(自治体)のごみ処理事業に関心を持たれている方もおられるのではないでしょうか。また、企業の環境経営においても、ごみの適正処理とリサイクルは欠かせない事業です。科学が政策にどう活かされているのかという視点、SDGsへの貢献の視点から、ごみ問題を考える場を持ちたいと思います。
[キーワード]廃棄物、リサイクル、環境経営、環境影響評価、持続可能性

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⑬9月17日(土)SDGsについて学ぶ ②「生態学から土地利用の将来を考える」
服田 昌之 [お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 教授]

【プロフィール】京都大学大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、学位取得。国立遺伝学研究所助手、お茶の水女子大学助教授を経て現職。発生生物学から進化生物学へと研究を広げ、最近はサンゴの進化・発生・共生の研究を展開。


【講義内容】少子高齢化、都市集中と地方過疎、気象災害激化が進む時代の日本において、多様な生物による自然の恵みを持続的に享受しつつ経済活動を維持するには、土地利用はどのようなあり方を目指していったらいいのでしょうか。食料生産や災害対策による森-川-海との関わり方における課題と近年の動向を踏まえ、生態学の考え方を基盤として、将来のビジョンを描くための洞察力と発想力を高める議論を展開したいと思います。
[キーワード]生物多様性、農業、自然災害、土地開発、人口動態

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