講座案内(2024年度お茶大プロフェッショナルレクチャー)

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⑥7月6日(土)「ようこそ植物二次代謝ワールドへ」
加藤 美砂子[お茶の水女子大学 理事 副学長]

【プロフィール】
専門は植物生理学。1983年お茶の水女子大学理学部生物学科卒業、1985年同大学院理学研究科修士課程修了、1988年東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得満期退学、1988年理学博士(東京大学)。(株)海洋バイオテクノロジー研究所勤務等を経て、1995年お茶の水女子大学理学部助手、1999年同助教授、2010年同教授。2017年同副学長、2022年より同理事・副学長。


【講義内容】
植物は多彩な物質を作り出す力を持っています。生体内で物質を作り出す化学反応を代謝と呼びます。その中で、生物に共通の生命現象に直接関与しない物質を作り出す代謝が二次代謝です。スパイス、香料、天然色素等の植物の二次代謝によって合成される物質は、古くから私たちの生活に利用されてきました。本講義では、植物が作り出す二次代謝産物を紹介すると共に、微細藻類が作り出す有用物質についても言及します。

[キーワード]植物、微細藻類、二次代謝、有用物質、生活

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⑦7月13日(土)「生物の“多様性”から考える理想の未来像」<ハイブリッド(対面・オンライン)>
嶌田 智[お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 教授]

【プロフィール】
北海道大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程修了。博士(理学)。北海道大学創成科学共同研究機構・助教を経て、2008年よりお茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科・准教授、2019年4月より現職。マリモや“海の森”の系統分類学、保全生態学、環境適応分子進化学に関する研究を進めている。現在、環境省希少野生動植物種保存推進委員、レッドリスト分科会委員として、絶滅危惧種のカテゴリー選定などをおこなっている。


【講義内容】
地球上には約1000万種の生物種が生息していて、そのうち4万種が絶滅危惧種に指定されています。これら絶滅危惧種を保全するために生育環境の保全が必要ですが、絶滅危惧種はここ20年で4倍にも増加しています。生物多様性と直近の経済活動とのバランスをどうすべきかを議論します。また、多様な生物種がもつ多様な性のかたちや性スペクトラムについて概説します。“多様性”をキーワードに理想の未来像を考えます。

[キーワード]生物多様性、多様な性のかたち、絶滅危惧種、マリモ、性スペクトラム

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03
⑨7月27日(土)「J. S. バッハの『2声のためのインヴェンション』を分析する☆!」
浅井 佑太[お茶の水女子大学 基幹研究院 人文科学系 音楽表現コース 助教]

【プロフィール】
1988年大阪生まれ。京都大学文学研究科で美学美術史学(修士)を、ケルン大学音楽研究所で音楽学(Dr. phil.)を学ぶ。2017年にパウル・ザッハー財団訪問研究員、2019年にアントン・ウェーベルン全集編纂所実習生(バーゼル大学)をつとめる。2021年より、お茶の水女子大学音楽表現コース助教。専門は19~20世紀のドイツ語圏の音楽、新ウィーン楽派、音楽文献学。


【講義内容】
ピアノを習ったことのある人で、バッハの『2声のためのインヴェンション』を練習したことがない人はいないといっても過言ではないでしょう。多くの場合、この作品は「指の独立」という観点から、演奏技術鍛錬の教材として扱われます。しかしながらバッハの意図に従うならば、実のところこの作品は、1)音楽に対する趣味を養うこと、ひいては2)演奏者自らも作曲の素養を身につけるという、単なる演奏課題以上の目的をもっています。本講義では、インヴェンションのいくつかの楽曲を和声・対位法・形式の観点から新たに捉え直し、この傑作の真価を示したいと思います。

[キーワード]楽曲分析、和声法、対位法、音楽形式、音楽史

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04
⑩8月3日(土)「結婚・子育ての「これまで」と「これから」」
西村 純子 [お茶の水女子大学 基幹研究院 人間科学系 教授]

【プロフィール】
慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。博士(社会学)。明星大学人文学部教授等を経て、2018年よりお茶の水女子大学基幹研究院准教授、2023年より現職。専門分野:家族社会学。女性の就業やワークライフバランス、親子・夫婦関係等が社会の変化とどのように関連するかを検討している。


【講義内容】
家族生活のありようは、社会の変化のなかでどのような変化を遂げてきたのでしょうか。現在のわたしたちの家族生活は、家族変動のプロセスのなかにどのように位置づけることができるのでしょうか。本講座では、結婚や子育てを切り口に、家族変動のプロセスを概観し、家族の「現在地」を確認するとともに、今後の家族のありようや、それを支える社会のしくみについて考えてみたいと思います。

[キーワード]結婚、子育て、家族変動、社会変動

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05
⑫10月5日(土)「「空間」を媒介に、現代社会や都市のアップデートを考える」
藤山 真美子[お茶の水女子大学 文理融合AI・データサイエンスセンター 准教授]

【プロフィール】
九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻修了後、建築設計事務所勤務。東北大学工学研究科都市・建築学専攻助教などを経て、2021年にお茶の水女子大学文理融合AI・データサイエンスセンターに着任。2022年より、お茶の水女子大学ジェンダード・イノベーション研究所兼担。専門分野は、シンガポールやオランダ等の都市デザイン研究から、近年注目されているドローンやVRなどの先進技術を空間設計プロセスに活用する研究まで多岐にわたります。


【講義内容】
現代社会は、専門分化することで利便性を獲得した一方で、ユーザにとって不可視な領域(ブラックボックス)を拡張した世界であるとも言えます。科学技術に依拠して発展した現代社会を、次なる成熟へとつなげるためには、ユーザが主体となって選択し、使いこなすデザインの在り方が必要ではないでしょうか。現代社会や都市のアップデートを考える上で、建築空間や都市空間のデザインが貢献する可能性とは何かについて考えます。

[キーワード]都市空間、建築空間、共創工学、デザイン工学、ジェンダード・イノベーション

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